THE END

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自作小説/ポエムの記事

いつか…君に届きますように

ケイタ  マミ

ケ「さて、授業も終わったし変えるかな」
今日は土曜日、土曜の授業は昼には終わる。
マ「ケイタ、帰るの?」
ケ「え、うん、帰るよ」
マ「なら一緒に帰らない?」
ケ「いいけど」
別に一緒に帰る事は初めてではない。
もう慣れてしまったから別に何と思わないケイタであった。
―帰り道
ケ「ねぇ」
マ「ん?なーに?」
ケ「何でいつも俺なんか誘うんだよ?」
マ「何でそんな事聞くの?」
ケ「何でって……それは…」
ケイタは不思議と悪寒が走ったような気がした。
マ「もしかして私の事嫌い?」
ケ「いや……嫌いではない」
マ「なら何で?」
ケ「俺って何の魅力もないし、普通って感じだろ?だから不思議でさ」
マ「不思議?別に不思議でも魅力が無い普通の人でもないよ」
何故と疑問に思う、けどそれは瞬間的に消えた。
マ「私はケイタが好き。どうしようもないくらい」
ケ「………」
ケイタは戸惑った。
ケ「それが俺を誘う理由?」
マ「うん!初めて会った時から一目惚れで好きだったの」
ケ「……」
マ「けど言えなかった……」
ケ「……」
マ「…?」
ケ「ありがとう」
マ「え!?」
ケ「俺なんかを好きになってくれて」
マ「ううん、別にいいんだよ」
ケイタに悪寒が走った。
ケ「ん?何だろ今の」
マ「どうかした?」
マミは薄ら笑いで問いかけた。
ケ「…いや、何でもない」
そして分かれ道。
ケ「……じゃ、また月曜に…な」
マ「………うん」
マミは笑顔でうなずいた。
―――――日曜日
トルゥルルルルルルル
ケ「……ん…」
トルゥルルルルルルル
電話が鳴る。
ガチャ――――
ケ「もしもし」
?「もしもし?」
ケ「…?どちら様ですか?」
?「あら、わからないの?」
ケ「……マミか?」
マ「正解よ」
ケ「日曜の朝から何の用だよ?」
マ「ケイタを家に招待したいの」
ケ「俺がマミの家に?」
マ「嫌なら……別にいいんだけど」
ケ「行くよ…」
マ「ホント!?じゃ来て来て!場所は――――だから、わかるよね?」
ケ「……あーなんとなくわかった、じゃ今から行くよ」
マ「うん、待ってるね!」
ガチャ―――ツー―――――
ケ「確かこの住所って大きな屋敷があった場所だったような…まさか…ね」
―――――到着
ケ「…やっぱりここか」
そこは大きな屋敷が建つ、少し古い感じの場所だった。
マ「いらっしゃい!」
そこにはいつも以上に明るい感じのマミが居た。
ケ「よぉ…」
マ「見せたい部屋があるの来て来て」
期待と不安が過る。
ケ「な、何だよ」
マ「こっちよ、こっち」
連れていかれる場所は地下へと進んだ―。
ケ「へーこここんな地下があるんだ…」
マ「……そうよ」
―――――静寂
マ「着いたわ、この部屋よ」
ケ「何だ、薄暗いな」
マ「大丈夫よ」
カチッ――
部屋が少し明るく照らされた。
ケ「何、この部屋……」
マ「……さぁ、とって」
ケ「とるって何を……」
不安が大きくなると同時に弾ける
マ「そこにある剣を…よ」
ケ「…何で…」
マ「今日招待した理由は戦って貴方を殺すためよ」
バタン―――
扉が閉まる。
ケ「…!!」
マ「その扉はもう開かないわ」
ケ「……な…何がしたいんだよ!!」
マ「言ったでしょ」
マ「貴方を戦って殺すためと――」
ケ「何で、何で殺されなきゃいけないんだよ!」
マ「家のしきたりのようなものよ」
―――――暗雲
マ「さぁ、剣を取りなさない」
床に刺さる剣を抜くマミ。
マ「抜かないなら…そのまま殺しますわよ!」
襲いかかるマミ――。
とっさに剣をとるケイタ。
ケ「何で…・…何でこうなるんだよ!?」
マ「しきたりだからよ……」
ケ「しきたり!?何の事だよ!?」
剣を弾く――。
マ「家では人を愛してはいけないの…」
ケ「な……何言ってるんだよ、お前は言ったじゃないか!俺が好きだと!なのに何で!?」
マ「思い伝えたら殺さなくてはいけない…だから思いを伝えずにいた、けど伝えてしまった」
ケ「だから殺すのか?」
マ「そうよ、思いを伝えなければ、もう少し一緒に居られたのに」
マ「ここを出たければ私を殺しなさい!」
マ「ここを出られるのは相手を殺した勝者のみ!」
ケ「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」
がむしゃらにケイタはマミに襲いかかる。
ガシャン――。
ケ「どうして……どうして好きになった奴を……大事な人を殺さないといけないんだよぉ!!!」
刃が交わる――――。
マ「それがしきたりだから、運命だったのよ、好きになった時からこうなる事はわかってたのよ!」
マ「だから私は貴方を殺す!」
マ「自らの運命のために!」
ケ「俺はこんな運命認めるわけにはいかない!」
ケ「どうしてこうなっちまったんだよ……」
―――思いが交差する。
―――刃が交わる。
ガシャン。ガシャガシャガシャ。ガチン。
………―――沈黙
ケ「わかったよ…」
マ「……!」
涙をこぼす二人――。
ケ「俺はお前を……マミを殺す!マミのために!」
マ「私はお前を……ケイタを殺す!私の運命のために!」
―――――二人の思いと刃が交わる。

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