きれてない?のブログ

あなたを詰将棋の世界にご案内いたします(^0_0^)

【詰将棋の作り方66】

   まずは 詰将棋をどうぞ

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│  │  │  │  │  ┃一
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │▲馬┃二
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ▲持ち駒:飛 歩 歩
│  │  │▽桂│  │▽香┃三
┼──┼──┼──┼──┼──┨   【13手詰】
│  │  │  │  │▽玉┃四
┼──┼──┼──┼──┼──┨  今日は七夕ということで
│  │▲飛│  │▽銀│  ┃五
┼──┼──┼──┼──┼──┨   定番の田舎曲詰をひとつ・・
│  │  │  │▽歩│▽金┃六
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │▲香│  │  ┃七 ※詰め上がりが数字になります
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │  ┃八
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │  ┃九
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解答はここをスクロール↓

▲2四飛  ▽同 玉  ▲2五飛  ▽同 玉  ▲3四馬  ▽1四玉  ▲1五歩  ▽同 玉 ▲2四銀  ▽1四玉  ▲1五歩  ▽同 金  ▲2三銀不成  まで 詰め上がり「7」

 

さて「馬ノコ」の基本図は覚えて戴けたでしょうか?

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│  │  │  │▽玉→  ┃一
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ≪基本図A≫
│  │▲と│  │  │▽と┃二
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │▲竜┃三 【9手詰】
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │  ┃四
┼──┼──┼──┼──┼──┨  文字制限の関係で縮小版です^^;
│▲馬│  │  │  │  ┃五
┼──┼──┼──┼──┼──┨

 

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┼──┼──┼──┼──┼──┨
│▲馬│  │  │  │  ┃五
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ≪基本図B≫
│  │  │  │  │  ┃六
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │▲竜┃七 【11手詰】
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │▲と│  │  │▽と┃八
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │▽玉→  ┃九
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      以前書いた『馬鋸』(うまのこ)の成立条件の3つ目に・・
 

 ▲馬が接近することにより、結果的に▽玉の動ける範囲を2つともふさいでしまうこと。とありましたが、 実際には「▲馬」がある程度接近することで 初めて「詰みの手順」が生じる場合が圧倒的に多いのです。


B『▲馬がある程度接近することで 初めて「詰みの手順」が生じること。』こう改めさせて下さい。

 

あともうひとつ・・C『▲馬の軌道上に玉方の駒の効きが無いこと。』これを付け加えておきます。


 ≪基本図B≫ を「9一」〜「1九」の対角線を軸に対称移動します。

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┼──┼──┼──┼──┼──┨
│▲馬│  │  │  │  ┃五
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ≪B1図≫
│  │  │  │▲と│  ┃六
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │  ┃七 【11手詰】
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │▽玉┃八
┼──┼──┼──┼──┼↓─┨
│  │  │▲竜│▽と│  ┃九
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▲4五馬 ▽1九玉 ▲4六馬 ▽1八玉 ▲3六馬 ▽1九玉 ▲3七馬 ▽1八玉 ▲2七馬 ▽1九玉 ▲2八馬まで(図略)


≪B1図≫の「2六」の「▲と」を「▲銀」に変えてみます。すると・・

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┼──┼──┼──┼──┼──┨
│▲馬│  │  │  │  ┃五
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ≪B2図≫
│  │  │  │▲銀│  ┃六
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │  ┃七 ←【11手詰】
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │▽玉┃八
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │▲竜│▽と│  ┃九
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▲4五馬 ▽1九玉 ▲4六馬 ▽1八玉 ▲3六馬 ▽1九玉 ▲3七馬 ▽1八玉 ▲2七馬 で

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┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │  ┃五
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ≪途中図≫
│  │  │  │▲銀│  ┃六
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │▲馬│  ┃七  ここで
┼──┼──┼──┼──┼──┨   ▲馬捨ての好手が入ります
│  │  │  │  │▽玉┃八
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │▲竜│▽と│  ┃九
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 ▽同 玉 ▲3七竜 ▽1八玉(▽1六玉)▲1七竜まで【13手詰】

 

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┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │  ┃五
┼──┼──┼──┼──┼──┨  【詰め上がり図】
│  │  │  │▲銀│  ┃六
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │▲竜┃七
┼──┼──┼──┼──┼──┨   綺麗な収束ですね。(^^)
│  │  │  │  │▽玉┃八
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │▽と│  ┃九
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この収束は 相馬康幸先生の「collection」35番から引用させて戴きました。
ちなみに 相馬康幸先生は『指し将棋』を全くやらない『純粋詰将棋党』です。


次に≪基本図B≫の ▲4八と→▲4八銀に変え ▲6八銀を追加します。

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┼──┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │▲馬│  │  │  │  ┃五
┼──┼──┼──┼──┼──┼──┨  あれっどこかで見たような!?
│  │  │  │  │  │  ┃六
┼──┼──┼──┼──┼──┼──┨   【15手詰】
│  │  │  │  │  │▲竜┃七
┼──┼──┼──┼──┼──┼──┨  
│▲銀│  │▲銀│  │  │▽と┃八
┼──┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │▽玉│  ┃九
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▲5六馬 ▽1九玉 ▲4六馬 ▽2九玉 ▲4七馬 ▽1九玉 ▲3七馬 ▽2九玉 ▲3八馬 ▽同 玉 ▲3七竜 ▽4九玉 ▲3九竜 ▽5八玉 ▲5九竜まで

 6  5  4  3  2  1
┼──┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │  │  ┃五
┼──┼──┼──┼──┼──┼──┨   【詰め上がり図】
│  │  │  │  │  │  ┃六
┼──┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │  │  ┃七
┼──┼──┼──┼──┼──┼──┨  
│▲銀│▽玉│▲銀│  │  │▽と┃八
┼──┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │▲竜│  │  │  │  ┃九
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これは享保19年(1734年)今より275年!も昔に考案された収束です。出典は 有名な『象戯図式』又の名を『将棋無双』 作者は七世名人三代伊藤宗看です。(ちなみに「戦国無双」とは何の関係もありません^^;)


 引用ばかりでは芸がないので収束をこしらえてみましょうか

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┼──┼──┼──┼──┼──┨  ≪C図≫
│  │  │  │  │▽金┃四
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ▲持ち駒:なし
│  │  │  │  │  ┃五
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ←【5手詰】
│  │  │  │  │▽玉┃六
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │▲馬│  │  │  ┃七
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │  ┃八
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │▲竜│  ┃九
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▲3八馬 ▽1五玉 ▲3七馬(▲4八馬)▽1六玉 ▲2六馬(竜)又は ▲2七竜 まで
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──┼──┼──┼──┨
  │  │  │▽金┃四
──┼──┼──┼──┨  【詰め上がり図】
  │  │  │  ┃五
──┼──┼──┼──┨
  │  │▲馬│▽玉┃六
──┼──┼──┼──┨  ちなみに1六の「▽金」が無いと
  │  │  │  ┃七
──┼──┼──┼──┨  長手数の余詰が生じます
  │  │  │  ┃八
──┼──┼──┼──┨  考えてみて下さい。(^0_0^)
  │  │▲竜│  ┃九
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≪C図≫を2手逆算して7手詰にしましょう。金捨てを入れてみます。この場合「▲馬」と「▲竜」が強力なので 持ち駒を加えるのはちょっと無理・・そこで盤上に置いて捨てます。

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┼──┼──┼──┼──┼──┨   ≪D図≫
│  │  │  │  │▽金┃四
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ▲持ち駒:なし
│  │  │  │  │▲金┃五
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ←【7手詰】
│  │  │  │  │  ┃六
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ▲1六金 ▽同玉 以下
│  │▲馬│  │  │▽玉┃七
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │  ┃八
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │▲竜│  ┃九
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≪D図≫をさらに2手逆算して9手詰にします。盤上の駒を動かしましょう。

 

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┼──┼──┼──┼──┼──┨   ≪E図≫
│  │  │  │  │▽金┃四
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ▲持ち駒:なし
│  │  │  │  │▲金┃五
┼──┼──┼──┼──┼──┨   ←【9手詰】
│  │  │  │  │  ┃六
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ▲2九竜 ▽1七玉 以下
│  │▲馬│  │  │  ┃七
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │▽玉┃八
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │▲竜│  │  ┃九
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※このように強力な大駒は 余詰や早詰にならないギリギリの位置に置くのが 上手な逆算のコツです。φ(・ェ・o)メモメモ...

 

≪E図≫をさらに2手逆算して11手詰にします。再び盤上の駒を動かして・・

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┼──┼──┼──┼──┼──┨   ≪F図≫
│  │  │  │  │▽金┃四
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ▲持ち駒:なし
│  │  │  │  │▲金┃五
┼──┼──┼──┼──┼──┨   ←【11手詰】
│  │  │▲竜│  │  ┃六
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ▲3九竜 ▽1八玉 以下
│  │▲馬│  │  │  ┃七
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │  ┃八
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │▽玉┃九
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※▲竜の位置は「3六」が最善です。これより近すぎると余詰 遠すぎると逆算が困難になるのです。

 

≪F図≫を良くご覧下さい。「馬ノコ」のラインが見えてきましたね。

さらに2手逆算して13手詰にします。ようやく▲馬の出番です!

 

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┼──┼──┼──┼──┼──┨   ≪G図≫
│  │  │  │  │▽金┃四
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ▲持ち駒:なし
│  │  │  │  │▲金┃五
┼──┼──┼──┼──┼──┨   ←【13手詰】
│  │▲馬│▲竜│  │  ┃六
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ▲4七馬 ▽1九玉 以下
│  │  │  │  │  ┃七
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │  ┃八
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │▽玉│▲歩┃九
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※「▲1九歩」は送り駒(取らせ駒)と呼ばれるもので ▽玉の動きを制限する置き駒です。φ(・ェ・o)メモメモ...   これが無いと「1八」に逃げられ詰まなくなります。 ≪G図≫をさらに2手逆算して15手詰にしましょう。
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┼──┼──┼──┼──┼──┨   ≪H図≫
│  │  │  │  │▽金┃四
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ▲持ち駒:なし
│  │  │  │  │▲金┃五
┼──┼──┼──┼──┼──┨   ←【15手詰】
│▲馬│  │▲竜│  │  ┃六
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ▲4六馬 ▽2九玉 以下
│  │  │  │  │  ┃七
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │▽玉│  ┃八
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │▲歩┃九
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▲4六馬に ▽1七玉と逃げれば ▲1六金まで。▽玉は「2九」に逃げる一手です。≪H図≫をさらに2手逆算して17手詰にしましょう。

 

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┼──┼──┼──┼──┼──┨   ≪J図≫
│  │  │  │  │▽金┃四
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ▲持ち駒:なし
│▲馬│  │  │  │▲金┃五
┼──┼──┼──┼──┼──┨   ←【17手詰】
│  │  │▲竜│  │  ┃六
┼──┼──┼──┼──┼──┨  ▲5六馬 ▽2八玉 以下
│  │  │  │  │  ┃七
┼──┼──┼──┼──┼──┨
│  │  │  │  │  ┃八
┼──┼──┼──┼↑─┼──┨
│  │  │  │▽玉│▲歩┃九
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▲5六馬に ▽1九玉と「▲歩」を取るのは ▲3九竜以下 4手早詰になります。

ここからは・・もうお分かりですね^^  ▽玉の稼動範囲が 「2八」と「2九」の 2マスしかないので『馬ノコ』の成立!!です。

 

       一気に16手! 逆算したのが【完成図】

 9  8  7  6  5  4  3  2  1
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┃▲馬│  │  │  │  │  │  │  │  ┃一
┠──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┨
┃  │  │  │  │  │  │  │  │  ┃二
┠──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┨  持ち駒:なし
┃  │  │  │  │  │  │  │  │  ┃三
┠──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┨
┃  │  │  │  │  │  │  │  │▽金┃四
┠──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┨  【33手詰】
┃  │  │  │  │  │  │  │  │▲金┃五
┠──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┨
┃  │  │  │  │  │  │▲竜│  │  ┃六
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┃  │  │  │  │  │  │  │  │  ┃七
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┃  │  │  │  │  │  │  │  │  ┃八
┠──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┼──┨
┃  │  │  │  │  │  │  │▽玉│▲歩┃九
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▲9二馬 ▽2八玉 ▲8二馬 ▽2九玉 ▲8三馬 ▽2八玉 ▲7三馬 ▽2九玉 ▲7四馬 ▽2八玉 ▲6四馬 ▽2九玉 ▲6五馬 ▽2八玉 ▲5五馬 ▽2九玉 ▲5六馬 ▽2八玉 ▲4六馬 ▽2九玉 ▲4七馬 ▽1九玉 ▲3九竜 ▽1八玉 ▲2九竜 ▽1七玉 ▲1六金 ▽同 玉 ▲3八馬 ▽1五玉 ▲3七馬 ▽1六玉 ▲2六馬(竜)又は▲2七竜 まで


 3  2  1
┼──┼──┼──┨
│  │  │▽金┃四
┼──┼──┼──┨  【詰め上がり図】(再褐)
│  │  │  ┃五
┼──┼──┼──┨
│  │▲馬│▽玉┃六
┼──┼──┼──┨  手数は長いけど簡単でしょ?
│  │  │  ┃七
┼──┼──┼──┨
│  │  │  ┃八
┼──┼──┼──┨
│  │▲竜│  ┃九
┷━━┷━━┷━━┛

このように▲馬が遠くから接近するだけの「馬ノコ」を

   片道馬ノコと呼びます。


         次回もお楽しみに〜〜♪(*^-^)ノ~~

 

 

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