タルティーン司令部戦略課室長日誌

ここだけで読める、戦略課の秘話その他。

2014年11月16日の記事

惨状と、やらせと、

まずは次のツイートと動画をご覧頂きます。

 

https://twitter.com/ArabicBest/status/532169113473675265

 

 【日本語訳】
   人を魅了するような強い影響を与える場面が大きな賞賛を得た。
   シリアにて銃撃の中、少年が二度も撃たれながら妹を救い出したのである!

 

シリア! 銃撃戦の中で女の子を救う英雄的少年。とくとご覧あれ!
https://www.youtube.com/watch?v=cceu478rN_c

 

 

なお、動画には衝撃的と思われる方もおられるかもしれない内容を含んでいるので、視聴には予めご了承下さい。

 

 

銃撃戦の中、建物から男性が逃げ出してくる。

 

カメラを左に向けると、撃たれたらしき少年が倒れていおり、機会を窺い起き上がる。

 

少年は走り出すが銃撃を受ける。

 

崩れる少年。

 

それでもなお起き上がり、自動車へと向かう。

 

少女を救い出し、手を引いて走り出す。

 

 

この動画はシリア中東を中心にネット上で拡散し、私も知っておりました。

 

 

さて、最近、次のようなツイートがありました。

 

https://twitter.com/JH1Sy/status/533699062122295296

 

 【日本語訳】
   ノルウェーが制作した「やらせ」
   シリアの惨状を世界に向けて発信するため、数か月前に発表された。
   しかしこの作られた映像のために当該局の信頼は失墜したと言える。

 

     これらは虚偽で、この子は生きている、ということですか?

 

       我々にとって、こうしたことが現実に起き、

       また起きうるということは十分過ぎるくらい判っていることです。
       しかし、やらせの事実は事実として言わねばならないと私は考えます。
       何故ならば、こうした虚像が現に悪用されているからです。

 

     なるほど、くだんの動画がやらせであり、嘘であるのは間違いがなく、

     それが正当では無い使われ方をしていると。
     あなたのお考え、理解できます。

 

 

私としての裏付け確認は取れていないのですが、色々な話を勘案するに、どうやら「やらせ」疑惑は実際にあるようです。
そしてこれには、ひどく残念に思いました。

 

否、この動画中の“事件”が無かったことそれ自体は、誤解を怖れずに言えば喜ばしいことなのですが、このような「やらせ」によって「シリアの惨状を世界に向けて発信」したということに、強く失望したのです。
何故ならば、こうしたことがあった以上、今後は(或いは今以上に)疑念の目を以て向けられると思うからです。

 

くだんのツイートでは「ノルウェー」と名指ししていますが、この辺りについて特定の機関や個人を私は把握していません。「ノルウェー」というもの自体、正しいのかどうか判りません。
しかし、「やらせ」疑惑が事実であるとすれば、その捏造を行った者はとんでもないことをしたものだと思わずにはいられません。

 

 

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