寿司屋に弟子入りできるくらいの握力をお持ちで。

お題ブログ:握力はどのくらい?


将来の夢は。

それは寿司職人。

そもそも素質があるか心配だった、幼き私は。

街角にひっそりと店を構える、占いの館を訪れました。

いかにも怪しげな、中年のおばさんがいて、

なんだか、少し不潔そうな格好をしていたので、

占ってもらうのをやめようかと、思ったのだったのですが

勇気を振り絞って、尋ねてみたんです。

「寿司屋になりたいんですけど、なれますかね。

そしたら、そのおばさんが言うんですね。
「寿司屋になりたいんだったら、握力。良い握力が必要だね。」
そんな事を言われて、まず疑問に思ったのが。
良い握力ってなに。
必死に、良い握力ってなんだろうと考えていると。
おばさんがこう言うんです。

「試しに握ってごらん、私の二の腕を。」

言われるがままに、おばさんの二の腕をぎゅって握りました。

そしたら、おばさん少し痛そうな表情を浮かべたもんだから
「ごめんなさい、痛かったですか?」
心配そうな顔をしている私に向かって、おばさんニッコリ笑みを浮かべて言ったんです。

「良い握力だわよ。」
「寿司屋に弟子入りできるくらいの握力をお持ちで。」






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