黒森技研棋話。

シックでメロウな日々の中で囲碁を打ったり打たなかったり。

2018年02月の記事

俺と詰碁 その100

旧版基本手筋事典下巻より
白番で生きて下さい。



小目のツケノビから出来たような感じの図ですねえ。
大元の出典は發陽論で、ダメ詰まり利用の手筋の項からの出題で表題には「トビ」とあります。
問題文には「自分のダメ詰まりを解消し、相手のダメ詰まりを強調する一連の手筋。」とあります。

とっかかりは二子を捨てて締め付けるところからだと思うのですが・・・どうやっても後手一眼が二つで間に合わねえよどうなってるんだよ!そもそもダメヅマリってどこのダメが詰まるんだよ!と降参して解答を見ましたらば、アッー!アッー!と二回くらい変な声が出てしまいました。
そもそもトビの出番が分かってなかったし、原図には存在しない石がダメヅマリになるという展開に脱帽するのみ。

そりゃ分からんですわ・・・

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3月の囲碁充予定。

ダラダラと続けていたら7年も加入していたニコニコのプレミアムですが昨年の(く)発表会の騒動を受けて惰性で続けていたのを切り上げるよい機会かなと思い、今月いっぱいで解約しようと思っています。
囲碁的にはVODサービスである竜星囲碁チャンネルは割高で囲碁プレミアムや囲碁セレクトの方が安いし、ニコ生での棋戦の中継は画質もコメントの質も劣悪でウンザリしていましたので、今回の棋聖戦を区切りにするので良いかなあと思ったわけですね。

それで3月なんですが、3月4日プロ棋士ペア碁選手権の決勝がありまして現地大盤解説会は入場無料ですが抽選なので運よく当選するようであれば是非に行きたいとは思っております。
2月の第一ラウンドでは申し込んでみたけど入場券が届かず落選の憂き目を見ましたので、今回も望み薄かなあとは思うんですけどね。

センコーワールド碁女流最強戦3月14〜16日に市ヶ谷の日本棋院で行われることになっていまして、現地大盤解説会もあるはずなので無料なら行ってこようと思います。
ただ今のところ詳細が発表されておりませんでどうもはっきりしません。
事前申し込みの上で抽選ということでないようなら、是非にナマで台湾代表の黒嘉嘉さんを拝んでみたいんですけどねえ。

続いて3月17日〜19日ワールド碁チャンピオンシップがやはり市谷の日本棋院で行われますが、現地大盤解説会が入場料2000円ということなのでこれはパスしてネットで観戦するかなあと思っております。

3月22日には十段戦第二局が埼玉県戸田市で行われまして、JRで1時間くらいで電車に揺られれば行けそうな距離なので、定員120名の事前申し込み制なので、当選して入場券が届くようであれば行こうと思っています。

3月31日にはグランドチャンピオン戦(旧棋戦優勝者選手権戦)があるみたいで、これも無料で現地大盤解説会をやるようなら行きたいと思っています。
過去の例から行くと定員150名の事前申し込み制なんですが今年もそうなるのでしょうかね。
つーか入場料無料だけど事前申し込みの上で抽選ってパターンが最近多いですねえ・・・。
くじ運に見放されている人間なものでこういうのはツらいんですよね。

で、冒頭のニコニコのプレミアムについて懲罰的な解約をするという話に戻るんですが、入れ替わりで3月から新規に囲碁プレミアムのゴールド会員になろうかなあと考えています。
ワールド碁チャンピオンシップの現地大盤解説会で2000円×3日で6000円取られることを考えると囲碁プレミアムのゴールド会員で月2000円はそう割高でもないのかなとw
解説が付くかどうかは分かりませんが十段戦や女流名人戦の中継もやってくれるでしょうし生中継を主として考えれば、有料の現地大盤解説会に行くことを考えれば安上がりで良さそうかなあと。

とくに棋聖戦では顕著でしたが、金払って分からない・見えてない先生に解説されても何だかなあって感じで、その点囲碁プレミアムのスタジオ解説ならトップクラスの先生がやってくれますからいくらかマシになりそうかなと。

とまあそんなことを考えているのですが、囲碁プレミアムのサービスを利用中の諸先輩方的にはどんな感想を持たれているのでしょうか?

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俺と詰碁 その99

岩波書店から出たメイエンさんの「棋士とAI」が図書館の新着で入っていたので予約を入れておったのですが、先着の人からの返却があったようで順番が回ってきました。
囲碁を知らない人に向けた読み物なので説明が回りくどかったり、ちょっとどうかと思うようなたとえ話が出て来たり、一般論がダラダラと長く感じられたりとかありますが、AlphaGOについての説明は流石のまとめられ方で読んでいてグイグイ引き込まれます。
いわゆる棋書では無いのでこれを読んでも半目も強くなれるものでは無いのですが、碁の楽しみ方がより豊かになるという意味合いでは良い本だと思います。
なので借りて読む分には良いですね。

さて本題、旧版基本手筋事典下巻より、黒番で無条件で仕留めましょう。


http://gokifu.net/t2.php?s=7111519205197677

アリナシの手筋の項での出題ですが、ダメヅマリを狙う筋であり、眼形を奪う筋であり、捨て石の筋であり、ナカデにする筋であり・・・眼あり眼無しは一番最後に来るような気がしないでもない。
にしてもまあ綺麗に決まるもんですねえ。

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ロシア定石とその周辺。

図書館の新着図書に1月31日発売のマイナビ刊安斎伸彰七段著「囲碁AIが変えた新しい布石・定石の考え方があったので予約を入れて借りて来ました。
菜香名さんも言われていましたが面白い本ですねえ。
まあこの本で紹介されている内容の半分は囲碁AIが変えたわけではない従来とは評価が変わった打ち方なんですけどね。
マイナビの編集は囲碁AI関連のみを扱っていると誤認させる書名が好きですね。

さておき目を通していて一番ビクンビクンと囲碁的に反応してしまったのはこの図でして、この低いハサミはロシア定石やん!とテンションが上がってしまいました。


アレクサンダー・ディナーシュタイン氏は韓国棋院所属の三段のロシア人正棋士で、KGSではbreakfast3p名義で有料会員向けにロシア語と英語の講座をしていまして、私が有料会員の時に見た講座でこのツケヒキからの低いハサミはロシアのトップアマであるデミトリ・スリンが愛用していることから「This is Joseki in Russia.」と言っていました。
なので私はこの低いハサミを見ると「おっ、ロシア定石やな」と反応してしまいます。
別に日本囲碁業界的にロシア定石という表現が一般化されているわけではございませんので、あしからずご了承下さいw

で、進行例として示されたこの図はbreakfast3Pの講座でも見た覚えのある形です。



こんな風に積極的に仕掛ける図を見せられたら今度俺も低く挟んでみるかなと思ってしまおうというもの、魅惑のロシア定石ということですね。
breakfast3pが講座で詳解した進行は他にもありましてちょっと過激なやつもあったような。
何せ8〜9年前の話なものでうろ覚えなんですけどね。



それでまあ低くハサミを打たれてコスミというのが利かされで隅に響いてないというのがもっぱらの評価だそうです。
2017年の世界アマ選手権でロシア代表のデミトリ・スリンが中国代表の白宝祥を相手にロシア定石を仕掛けたわけですが白宝祥はコスミではなくサガリを打っていました。



非公式レーティングサイトであるgoratingsで3109で世界358位、日本棋士で言うと呉柏毅三段と湯川光久九段との間くらいという中国でトップクラスのアマはロシア定石の仕掛けに対してこう打つんだなあと感心しておったわけですが・・・
安斎七段のこの本では「黒1は白がどうワタリを止めるか様子を見た手です。以前から時折試みられてきた打ち方ですが、正しく対応されるとうまくいかない手という評価でした。あるAIが好んで使ったことで研究が進み、現在は有力な手だと評価されています。」とありまして上図と同じ進行が紹介されています。
なるほどAIの好みの打ち筋を研究済みということだったのかと納得するとともに、時代がロシア定石に追いついてきたということなのかなと少しニヤついてしまうのでありました。

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俺と詰碁 その98

池田書店刊呉清源著「呉清源の詰碁集@初級編より

左上隅は黒番で無条件で。


右下は白番で無条件で。

目視では無理で盤に並べてああでもないこうでもないとやっているうちに何とか・・・って感じですが、初級って何だよ!と思うわけですよ。
前書きに「初級編はアマ初段を目標にする人たちのためのもので(以下略」とありまして、21世紀になってから免状を取得した人間は目が点になります。
昭和50年初版とありますがこの頃の初段ってそんなにレベル高かったのかよと考え込んでしまいますね。

何か納得が行かないので書名を検索語にしてGoogle先生にお伺いを立ててみましたらば棋書の書評ブログの託宣が下されまして、そのブログ曰くこの本について「対象棋力はアマ三段以上を推奨」とありましてそうですよねえと深く首肯するとともに安心しましたw
ただ良問というか面白い問題が多いので有段者は買って損なしとは思います。

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